【あなたに最適なオイルレスヒーターはコレ!】ケース別におすすめを紹介

寝室にオイルレスヒーターの購入を考えているんだけど、どれが良いかわからなくって。おすすめの製品ってあるかしら?

やまさん
やまさん

メーカーやモデルによってコンセプトやデザイン、価格などがかなり違うから、「皆におすすめ」っていうのは難しいね。ぼくがおすすめするモデルを”ケース別” に紹介するから参考にしてみてね!

どうも! 寒さと乾燥が苦手なヤマアラシのやまさんです。XInstagram もやっているので、本記事が参考になったら、ぜひフォローお願いします。

本記事では、筆者が”ケース別” におすすめするオイルレスヒーターを紹介していきます。「オイルレスヒーターが欲しいけど、どれが良いかわからない」という人のために解説しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を書いた人
やまさん

寒さと乾燥が苦手なアフリカ生まれのヤマアラシ。

外資系メーカーで開発エンジニアをしているかたわら、オイルレスヒーター特化ブログ「やまさんのオイルレスヒーターブログ」を運営中。エアコンによる就寝中の乾燥が苦手で、長年、スチーム式加湿器を使っていましたが、2024年からオイルレスヒーターを愛用しています。

当ブログでは、「エンジニアである筆者独自の目線を入れる」「難しい話をわかりやすく」「二児の父としての視点をもつ」の3点を大事に記事を書いています。

経歴は、某国立大学理工学研究科 修士課程修了(工学)。日系メーカー5年、外資系メーカー(現職)に11年勤めています。エンジニア歴は16年で、主に機械系の開発業務に携わっています。

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早く部屋を暖めたい人は「自然対流」を使ったモデルを選ぼう!

オイルレスヒーターは、エアコンに比べると部屋を暖める速度が遅いです。このため、少しでも早く部屋を暖めたい人には、積極的に「自然対流」を使っているモデルがおすすめです。具体的には、ケノンディンプレックスユーレックスコロナのオイルレスヒーターがこれに当てはまります。

オイルレスヒーターは、メーカーによって力を入れている加熱方法が異なります。以下に、各メーカーが積極的に採用している方式を表にまとめました。

メーカー(ブランド)と製品名輻射熱自然対流遠赤外線
ケノンヒーター
スグダン
ありありあり
ディンプレックス
オイルフリーヒーター
ありありなし
コロナ
ノイルヒート
ありありなし
ユーレックス
ヘリテイジヒーター
ありありなし
シロカ
かるポカ
ありなしあり
デロンギ
マルチダイナミックヒーター
ありなしなし
山善
オイルレスヒーター
ありなしなし
各社のオイルレスヒーターと積極的に採用している加熱方式

次に、それぞれの方式について解説していきます。

輻射(ふくしゃ)
全てのオイルレスヒーターはこの輻射を使って部屋を暖めます。輻射とは、熱の移動方法の一種です。物体を介さずに赤外線を介して離れたところに熱が伝わります。また、熱は温度が高い方から低い方へ移動します。

輻射を使った暖房器具の例:電気ストーブ、ハロゲンヒーター、オイルヒーター、オイルレスヒーター
参考にしたウェブサイト:
輻射式冷暖房THEAR – シアー公式サイト 輻射(ふくしゃ)とは?」
輻射輻射式冷暖房「F-CON」公式サイト 「熱(放射熱)とは?伝熱の仕組みや特徴について」
自然対流
オイルレスヒーターの中には、ヒーターの下部から冷気を取込み、上部の吹き出し口から暖めた空気を自然対流で送り出す仕組みを採用しているモデルがあります。具体的には、ケノン、ディンプレックス、ユーレックス、コロナのオイルレスヒーターがこれにあたります。

「自然対流」とは、高温の物体に接した空気の密度が減少して浮力が発生、上昇流が発生することをさします。この上昇流(自然対流) を積極的に活用することで、比較的早く部屋を暖めることができます。エアコンなどの強制対流と比較すると、室温を上げるのには時間がかかりますが、その分、肌や喉には優しいというメリットがあります。

自然対流を使った暖房器具の例:コンベクションヒーター
参考にしたウェブサイト:日本機械学会「自然対流」
遠赤外線 (輻射)
波長が0.76μm~1mm の電磁波を赤外線と呼び、赤外線の中でも50μm以上のものを遠赤外線と呼びます。また、赤外線は熱エネルギーを運びます。遠赤外線は、水分や樹脂、塗料などを加熱するため、人体や部屋を直接暖めることができます。

遠赤外線を使った場合も加熱原理は輻射です。また、すべてのオイルレスヒーターは遠赤外線を出していますが、熱源から発生する遠赤外線を積極的に外に放出するデザインを採用しているモデルがあります。具体的には、ケノンやシロカのオイルレスヒーターがこれにあたります。

遠赤外線を使った暖房器具の例:遠赤外線ヒーター
参考にしたウェブサイト:日本機械学会「赤外線」株式会社エコム「赤外線について」

デザインで選ぶなら「ディンプレックス」「デロンギ」「ケノンヒーター」がおすすめ

筆者がデザインで選ぶなら、ディンプレックス、デロでモダンなデザインだと思います。以下の写真は筆者所有のケノンヒーターです。クセのないデザインが好みの人には、ケノンヒーターがおすすめです。どんな部屋にも溶け込みやすいと思います。

筆者がデザインで選ぶなら、ディンプレックスデロンギケノン のオイルレスヒーターです。オイルレスヒーターの見た目は、オイルヒーターに似ています。一般的なオイルヒーターは以下の写真のようなデザインが多いと思います。ディンプレックスやデロンギのオイルレスヒーターは、このようなインダストリアルな雰囲気を残しつつ、今どきのデザインを採用しているモデルが多く、筆者はこのヨーロッパデザインが好きです。

一般的なオイルヒーターの写真
代表的なオイルヒーターの例

以下の写真はディンプレックス社の最上位モデル「FUTURAD」です。ブラックに液晶パネルがかっこいいです。もちろんホワイトのモデルも素敵です。

ディンプレックス(dimplex) オイルフリーヒーター「FUTURAD」のタッチパネルが表示されている外観写真。
ディンプレックスの最上位モデル「FUTURAD」。引用元:ディンプレックス公式サイト

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以下は、デロンギ マルチダイナミックヒーターの代表機種の写真です。こちらもどこかオイルヒーターの雰囲気を残しつつ、スタイリッシュなデザインになっています。

デロンギのマルチダイナミックヒーター
デロンギ マルチダイナミックヒーター 1,500W Wi-Fi モデル。引用元:デロンギ公式サイト

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一方、ケノンヒーター「スグダン」は、よりシンプルでモダンなデザインです。以下の写真は筆者所有のケノンヒーターです。クセのないデザインが好みの人には、ケノンヒーターがおすすめです。どんな部屋にも溶け込みやすいと思います。

ケノンヒーター「スグダン」を部屋に置いた写真

ケノンヒーター スグダンについては、以下2つの記事を書いているので、ぜひあわせてご覧ください。

ケノンヒーター「スグダン」のメリット・デメリット | どんな人におすすめ?

ケノンヒーター「スグダン」を実際に使って電気代を算出してみた!

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コスパ重視なら「山善」「シロカ」「ディンプレックス低価格モデル」がおすすめ!

比較的、低価格なモデルを以下の表にまとめました。

メーカー(ブランド)と製品名定価対応畳数(目安)
山善
オイルレスヒーター
19,800 円最大8畳
シロカ
かるポカ
24,980 円10畳
ディンプレックス
オイルフリーヒーター
ECR/KECRシリーズ
約25,000~33,000円8~10畳
比較的低価格のオイルレスヒーターの価格と対応畳数のまとめ表

以下2つのデメリットはありますが、広い部屋で使わない人でコスト重視の人にはこの3社のオイルレスヒーターがおすすめです。

  • 広い部屋には向かない(最大でも10畳が目安)
  • デザインや機能の選択肢が少ない

小型なオイルレスヒーターなら「ケノンヒーター」「ユーレックス」「シロカ」「デロンギ1200W/900W モデル」

比較的、小型なモデルを選び、占有する面積を計算して以下の表にまとめました。小型の定義は1,200 cm2 以下としました。

メーカー(ブランド)と製品名型番最大消費電力
(パワー)
サイズ占有面積
ケノンヒーター
スグダン
KH358-03
KH358-02
1,500W高さ60.9 x 幅22 x 奥行47 cm1,034 cm2
ユーレックス
ヘリテイジヒーター
EHT-M15QDS
EHT-M15QDF
1,500W高さ59.5cm x 幅22cm x 奥行47cm1,034 cm2
ディンプレックス
オイルフリーヒーター
ECR/KECRシリーズ
モデル数が多いため省略1,200W高さ62.9 x 幅28.1 x 奥行38.9/41.3 cm1,093 cm2
1161 cm2
デロンギ
マルチダイナミックヒーター Wi-Fi モデル
MDHAA12WIFI1,200W高さ66.5cm x 幅27.5cm x 奥行42cm1,155 cm2
デロンギ
マルチダイナミックヒーター Wi-Fi モデル
MDHAA09WIFI900W高さ66.5cm x 幅27.5cm x 奥行35.5cm976 cm2
デロンギ
マルチダイナミックヒーター
MDHS09900W高さ66.5cm x 幅27.5cm x 奥行37cm1,018 cm2
小型なオイルレスヒーターの最大消費電力(パワー)と寸法、占有面積のまとめ

1,500W クラスで小型なのは、ケノンヒーター 「スグダン」とユーレックス「ヘリテイジヒーター」です。「10畳前後の部屋で使いたいけど、できるだけ小型なものがいい」という人にはこの2つのモデルがおすすめです。

1,200W クラスなら、ディンプレックスのECR/KECRシリーズ か、デロンギの1,200Wモデル、シロカの「かるポカ」から選ぶのがおすすめです。

6~8 畳程度の部屋でとにかくコンパクトなオイルレスヒーターが欲しい人には、デロンギの900W モデルがおすすめです。特に、Wi-Fiモデルは1,000 cm2 を切り、最もコンパクトです。

外出先から操作したい人には「デロンギ Wi-Fi モデル」がおすすめ!

Wi-Fi に接続して遠隔操作できるのはデロンギのマルチダイナミックヒーター Wi-Fiモデルだけです。

「寒い日に、帰宅の30分前に電源を入れておく」「1階のリビングにいながら、あらかじめ寝室のヒーターの電源を入れておく」といった使い方をしたい人はデロンギ1択です。必ず”Wi-Fiモデル” を選ぶように注意してください。

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遠赤外線で暖まりたい人には「ケノンヒーター」か「シロカ」がおすすめ!

前述の通り、遠赤外線は人体や部屋を直接暖めるため、ポカポカとした暖かさを感じることができます。どのヒーターも遠赤外線は出すのですが、より積極的に遠赤外線を放出するデザインを採用しているのが、ケノンヒーター「スグダン」シロカの「かるポカ」です。

以下の表に、この2つのモデルの価格やメリット・デメリットをまとめました。

モデル価格おもな加熱方式デザイン消費電力
目安の畳数
出力設定重さ占有面積
ケノンヒーター「スグダン」2023年モデル。ホワイト
ケノンヒーター
高い62,800~119,900円輻射熱
遠赤外線
自然対流
高級感がある1,500W
6~11畳
6段階11.7kg1,034 cm2
シロカのオイルレスヒーター「かるポカ」シロカ かるポカ安い
24,980~27,830円
輻射熱
遠赤外線
かわいい1,200W
10畳
3段階4.8kg1,519 cm2
ケノンヒーター「スグダン」とシロカ「かるポカ」 のメリット・デメリット

スグダンのメリットは、高出力(1,500W) かつ自然対流を採用しているため、比較的早く部屋が暖まることです。また、高級感のあるデザインが好みの人は、スグダンの方がおすすめです。デメリットはやはり本体価格が高いことです。

かるポカのメリットは、スグダンと比較して価格が手ごろであることと、軽量(4.8kg) であることです。5kg の米1袋をイメージしてもらうとわかりやすいですが、女性でも短時間であれば持ち運びできる重さです。「1階でも2階でも使いたい」という人には、かるポカがおすすめです。スグダンと比べたデメリットは、パワーが1,200Wであることと、デザインの好みがわかれるところだと思います。かわいらしい見た目ですが、高級感はありません(筆者の感想です)。

日本製にこだわりたいなら「ケノンヒーター」「コロナ」「ユーレックス」!

本記事で紹介しているオイルレスヒーターは、デロンギとディンプレックスを除いて日本メーカーです。ただし、生産を日本で行っているのは、ケノン(エムロック)、コロナ、ユーレックスの3社です。日本で生産すれば絶対に高品質というわけではありませんが、「アフターサービスなども考えると日本製だと安心感がある」という人も多いのではないでしょうか。

メーカー本社の所在地生産地
ケノン (エムロック)日本日本
コロナ日本長野
ユーレックス日本新潟県
シロカ日本中国
山善日本アジア
デロンギイタリア中国
ディンプレックスイギリス中国
オイルレスヒーターのメーカー本社所在地と生産地のまとめ

※ シロカは複数の中国法人をもっており、山善はアジア各地に海外拠点を持っていますどこでオイルレスヒーターを生産しているかは公開されていないですが、それぞれ海外で生産していると思われます。

やけどが怖い人は平均表面温度50℃の「ディンプレックス」が安心!

ディンプレックス製品の中には平均表面温度約50℃という製品があります。多くのオイルレスヒーターは、「平均表面温度60℃」という商品がほとんどです。60℃は触ってすぐやけどする温度ではありませんが、筆者の経験上、実際に触るとけっこう熱いです。例えば、小さい子供や赤ちゃんがいるご家庭で、「できるだけ表面温度は低めがいい」という場合には、以下のディンプレックスのモデルから選ぶのがおすすめです。

※ オイルレスヒーターの自然対流を使っているモデルは、上部に吹き出し口があり、この吹き出し口はスペック上の「平均表面温度」よりもかなり熱くなります。あくまで側面の温度ということに注意してください。

平均表面温度約50℃のディンプレックス オイルフリーヒーターのモデル一覧

  • FUTURAD (型番:FUTG12CEB STDP)
  • オイルフリーヒーター V2 シリーズ (DOFV12BT)
  • EVRシリーズ (EVR12Tie, EVR12BTCOMBA, EVR12BTB)
  • KEVRシリーズ(KEVR12ECOMBA1)

この他、コロナのノイルヒート 1,200W モデル(DHS-1223) の平均表面温度は54℃です。ディンプレックスの上記のモデルほどではないですが、低めの温度設定になっているので、こちらもおすすめできると思います。

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安全性重視なら「過昇温度(過熱)防止」と「転倒時オフ」があるものを選ぼう!

どの製品も正しい使い方をすれば安全です。ただし、小さい子供やお年寄り、ペットがいたりして、「もしもの時のことを考えて、より安全に配慮した製品を選びたい」という人も多いと思います。そんな場合に筆者が最低限必要と考える保護機能は、「過昇温度防止(過熱防止)※1」と「転倒時オフ※2」の2つです。

※1 過昇温度防止:例えば、誤って布団等がヒーターにかぶさって温度が過度に上昇した時に電源がオフされる保護機能
※2 転倒時オフ:誤って本体を倒してしまったり、地震で倒れてしまったりした際に電源がオフされる保護機能

以下の表に、各社オイルレスヒーターの保護機能をまとめました。仕様変更される場合もあるので、購入前にはご確認をお願いします。

メーカー(ブランド)と製品名過昇温度防止転倒時オフチャイルドロック安全プラグ
ユーレックス
ヘリテイジヒーター
ありありありあり
デロンギ
マルチダイナミックヒーター
モデルによるモデルによるありあり
ディンプレックス
オイルフリーヒーター
なし(プラグに内蔵)ありありモデルによる
ケノンヒーター
スグダン
ありありありなし
コロナ
ノイルヒート
ありありありなし
シロカ
かるポカ
ありありありなし
山善
オイルレスヒーター
なしありありなし
各社のオイルレスヒーターの保護機能(安全装置)のまとめ

最も保護機能が充実しているのはユーレックスのヘリテイジヒーターです。デロンギも同等といえますが、モデルによって過昇温度防止と転倒時オフが採用されていないモデルもあるので、注意が必要です。また、筆者が重視している温度過昇防止と転倒時オフは、山善を除いてすべてのメーカーが採用していました。ただし、ディンプレックスの過昇温度防止はプラグに内蔵されているため、本体に温度センサーは内蔵されていないと思われます。

まとめ

オイルレスヒーター選びで迷っている人のために、以下の”ケース別” に筆者のおすすめを紹介しました。

  • ケース1:速暖性を重視
  • ケース2:デザインを重視
  • ケース3:コスト重視
  • ケース3:コンパクトさ重視
  • ケース4:Wi-Fi 接続(遠隔操作) を重視
  • ケース5:遠赤外線を重視
  • ケース6:日本製を重視
  • ケース7:安全税を重視

オイルレスヒーターはまだ歴史が浅く、各社のコンセプトが大きく異なります。このため、万人におすすめできる製品というのがありません。そこで、筆者が各社の製品のメリット・デメリットを解説しながら「ユーザーが何を重視するか?」に合わせておすすめ製品を選びました。ぜひ、最適なオイルレスヒーターを選んで快適な冬を過ごしてください。

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